ミュージックインユアハート～　　　心に響く音楽を

耳に残るはあのメロディ～～

どうやって聴くか。皆さんは、音楽をどうやって聴いてます？

音楽って、目に見えない空気の振動なんですが、作曲家の人達は、時間を軸に

した建造物のように、音を積み上げて曲を作ってるんです。実は。なので、今

聴いている曲の、構造が分かったりすると、余計理解できて、余計楽しいと言

うわけです。

第一歩としてしていただきたいのが、テーマを探せ！ってことです。テーマと

言うのは、その曲で一番大事なメロディーと言うことです。ポップスで言う

と、サビ、コーラスの部分ですね。

ありがたい事に、たいていのクラシックの曲の場合、テーマは曲の一番最初に

出てきます。そしてもっとありがたい事に、現代曲のひねくれたのででもない

限り、テーマはもう一度、あるいは何度も何度も出てくるのです。刷りこみっ

てやつですね。抵抗しないで覚えましょう。このメロディーを鼻歌で歌えるよ

うになればしめたもんです。その曲がぐっと見近になること、間違いなしで

す。

第２ステージとしては、じゃあ、そのテーマが、何回曲の中に出てくるか、ま

た、繰り返されたときに、最初に演奏されたものと、全く同じか、少しだけ変

えてあるか、ほとんど分からないほど、オリジナルとかけ離れてていて、骨組

みだけ残っているようなものもあります。手始めとして、変奏曲と題されたも

のを、聴いてみましょう。一番最初にテーマが示されて、その後やっているこ

とといったら、ただただそれを何度も繰り返しているだけ(時に３０回とか、

それ以上！）なのですが、そのテーマにいかに変化をつけるかが、作曲家の腕

の見せ所と言うわけです。モーツアルトの｢きらきら星変奏曲」はその一例

で、皆さんテーマはよくご存知でしょうから、一度聴いてみて下さい。よくこ

んな風に、単純なメロディーから様々に美しいヴァリエーションを作れるもん

だなあと驚かれるでしょう。